のぞみのバセドウ病記録

しがない会社員のバセドウ病治療の記録です。

第22回 自宅療養

退院してきて丸2日が経ちました。
近年実家で両親と同居しているので、こういう時、家事はほぼ母がやってくれて助かっています。

とはいえ、実家にいるというのもストレスもかなりあって。

喉の調子が悪くてしゃべりたくない時とかも、わからないから構わずに話しかけてくる。
入院中は、話しかけるときに必ず名前を呼んでからカーテンを開けてくれるので、話しかけられる準備をしてから対応できるけど、家族は常に話しかけていいものだと思ってるから、こちらも常に聞いてなきゃいけないんですよね。

無視したら気分悪くなるから、とりあえず
「今は喉の具合が良くなくてちょっとつらいから、その返事はあとでゆっくり話してもいい?」と、言わなきゃいけない。
こんな些細なことでも1日に何度もあるとほんとに疲れるし「またかよ!」といらついてしまいます。あまり自宅で休養するのも、精神衛生上良くないかもしれないですね。

こんな文句を言いつつですが、おかげさまで随分元気になってきています。

お風呂は今のところ問題なさそう。

ご飯は、お粥じゃなくてもいつもより柔らかめのものを、2倍くらいの時間をかけて食べれば大丈夫。

微熱はまだ相変わらず37℃台ですが、入院中からデフォルト化しているのでそこまで気にならない程度。

しびれの症状は、かなり改善してます。改善の要因は薬の作用なのか、副甲状腺が頑張り始めたのかは採血をしないとわからないですが、とりあえず不快感はかなりなくなってきました。

今一番つらいのは、あくびのときかな。
常にどこかが痛いような状態ではなくなってきたものの、喉の内側も、首の皮膚の内側も、キズも、まだ違和感はあって、特に大口を開けると各所に痛みが。
ご飯のときは一口サイズを気をつければいいので対策ができますが、うっかり出ちゃうあくびはまだいい対処が見つかってないです🙄

あくびを我慢する方法、誰か教えてください!!

第21回 退院の朝から病棟との別れまで

退院の朝も夜勤の担当看護師さんが来て、いつものチェックをしつつ、退院については昼の担当が案内に来ますね〜、と話してくれました。

最後の朝ご飯を食べて、程なく耳鼻科の先生が回診に。
「キズきれいですね、良かった良かった。じゃああとは、外来で経過を見させてください。しばらくおうちで、ゆっくりしてくださいね。」
と言葉をかけてくれました。

その後、昼の担当看護師さんが来てくれました。この日はちょっと前のブログに登場してもらった方でした。

「どう?自信ついてきた?」「手術して絶対良かったよ。まだ大変だし色々あったけど、この先も外来もあるし、先生や僕たちだってついてるから。大丈夫だよ。」って。
もうこれを聞いてうるうるしてきちゃって、「うんうん、ありがとうございます!」としか言えなかったけど、ほんとに感謝でいっぱいでした。
「退院の手続きが終わったらまた来るね」と言って戻られて少し経ち。

そしたら、日曜日の夜に手術前の応急処置から手術終了までずっとついててくれてた看護師さんが、また会いに来てくれました。

「せきづかさーん、今日退院なんですね!早い!良かった!」って握手しながら言ってくれて。

「(看護師さんのお名前)さん!!ほんとにありがとうございました、めちゃめちゃ助けてもらってすごい感謝してます!しかも、わざわざ来てくれて…ありがとうございます……😭」ってなっちゃって、ほんとに泣きました……。

そしたら軽くハグしてくれて
「いやいや、全然なんにもしてないです。またどこかで元気に会いましょうね!」って返してくれました。

このあとまた担当の看護師さんが来てくれたときに泣き止んでなくて、え?どうしたの?って言われて恥ずかしい思いをしましたが……。笑
このときから1日半くらいたった今、思い返してこの記事を書いてるけど、また今も泣けてくるくらい、ほんとにめちゃめちゃ嬉しかったです。退院したらこの素晴らしい看護師さんたちとなかなか会えなくなっちゃうから、ちょっと寂しさもあったのかな。

そんなこんなで、9:00頃に担当看護師さんから退院後の服薬、生活上の注意、次回外来の説明などを受け、
9:30頃に会計完了の知らせを受けて荷物を運び出し、
10:00頃に退院が完了しました。

荷物運び出しは、たまたま廊下で会った昨日の担当看護師さんが手伝ってくださって、「お!退院だね!次の外来、来週だよね!また今度遊びに来て!」って言ってもらいました。
退院の時間は(とはいえいつもだけど)看護師さんが担当患者さんのところを回っていてお忙しいタイミングだったので、ナースステーションは空っぽだったかな。
他にもたくさんお世話になった看護師さん達にご挨拶できなかったのは少し心残りでしたが、荷物を手伝ってくれた看護師さんに「ほんとにありがとうございました。他の看護師さんたちにも、よろしくお伝えください。また遊びに来ます!」と言って手を振ったところで、エレベーターが閉まりました。

あとは迎えに来てくれた母に泣いたことがバレないように下を向いて帰りました。

第20回 退院日

ついに、退院日を迎えることができました!

昨夜は、もう大丈夫に決まってるけどやはり心配で、夜中目が覚めるたびに暗い部屋で首に光を当てて、鏡で観察してました……。笑

痛みも落ち着いてきていて、痛み止めなしでお水を飲める程度。
しびれはまだ手指や足がもやもやする&足は突発的にしびれるけど、もやもや程度もしびれ頻度もかなり少なくなってきたかなと思います。

これから家に帰っていきなり仕事に復帰するのはさすがに厳しいので、来週の外来までは様子をみます。
そこで経過が良ければ翌週か、その次の週くらいに復帰できるかな。

最初に看護師さんが立ててくれた「患者目標」は、「安心して早期に退院が迎えられる」だったのですが、それは達成できず。
再手術後に立て直してくれた「出血時の対応方法が理解できる」については、クリアできたかな。
📝メモ もし家に帰ってからまた出血(腫れ)が起きたら、平日昼間は耳鼻科外来、夜間休日は救急外来に電話し指示を仰ぐ。早急に連絡する。我慢は危険。

再手術から入院最終日まで、普通のご飯を食べずにお粥で過ごしてしまったし、シャワーも浴びずに帰るので、本当に日常生活が問題なくできるのかについては疑問が残りますが、帰っても完全復活とは決して思わず、徐々に頑張ろうと思います。
家に帰ってからもしばらくはかなりの量の服薬もあるしね。

入院中連絡くれたり応援してくれたみなさん本当にありがとう。
これからももう少しこのブログを続けていくつもりなので、飽きるまでお付き合いいただけたら嬉しいです。

第19回 今度こそ

昨日の9時頃、耳鼻科の外来診療室に呼ばれ、ドレーンを抜いてもらいました。
また声帯の動きを見る「鼻からカメラ」もやってもらって、問題なし。

「じゃあ、何事もなければ、明日(今から見たら今日)退院でいいと思います。」(4日ぶり2度目)ということになりました!
「でもこの前のことがあったからシャワーは今日はやめといて。お家に帰ってからにしてください」って。

看護師さんからキズ隠しテープなるものの存在を教えてもらって、実際に貼ってくれました。
テープを貼ったところでキズはまだ赤く目立つのですが、ここから少しずつ塞がって、赤みが取れたりして目立たなくなるとのこと。
紫外線が当たると変色しやすいから、できるだけ服やスカーフ等でカバーしたほうがいいですよ、と教えてもらいました。

スカーフなんて難しそうで身につけたことがなく、買おうとしたこともなかったけど、今年は結構いろんなお店で見かける気がするので、流行っているのかな。そういうタイミングでよかった。
まだちょっと暑いでしょうけど、未来のために、しばらくは首元隠しを頑張ろうと思います。


夜、中学のときの同期から、後輩の訃報を聞きました。
詳しいことはわからないけど、病気をしてたとのこと。
そこまで近い存在ではなかったけれど、びっくりして、また自分の状況も合わせると感情移入をしやすくて、30分くらいひとりで病棟のラウンジで泣きました。

自分が死ぬことを考えるのは現実味がわかないというか、ピンとこないところがあるけど、人の訃報から気づくことはたくさんありますね。
自分の病気についても(すぐに死ぬような重篤なものではないからまだ大丈夫、まだ若いし)、なんて考えがちだけど、ほんとに何が起こるかわからないです。
今回だって確率はかなり低いはずの(1/1000?1/10000?とか言ってたかな、低すぎて忘れた)、術後出血だっておきたし。
だから、これからバセドウ病の治療が落ち着いても、定期的な健康診断、何かあったときの治療はすぐにしようと。心に決めました。

第18回 看護師さんとの会話

昨日の夜勤の担当看護師さんは、話しやすいコミュニケーションを取ってくれる方。皆さんそうなのですが、ついこちらからも話しかけたくなってしまうような方でした。

ここの看護師さんの勤務体制は2交代制ってこともこの方から聞きました。しんどかったけどもう慣れたそうです。

症状どう?と聞くときに、今まで訴えたことを全部拾って聞いてくれるので(「痺れは?」「痛みは?」「熱は平気かな」など)、わたしみたいなぼーっとしてるやつには申告漏れの心配がなくて助かります。

痺れについては、まだ手足の先がずっともやもやしてる感覚や、時々ピクって動いてつりそうになったり、急に猛烈に痺れることがあるのですが、それを伝えたら

「ホルモン系はやっぱり調整が難しいんだよね。個人差もあって時間はかかるかも知れないけど、医師はこういうときはどうするっていうのをちゃんと知ってるから、安心して任せてもらいたい。いつか絶対に手術してよかったと思える日が来るよ」と。

おっしゃっている内容は全部自分でも理解したつもりでいたのですが、自分自身で考えていたこと、思っていたことを改めて看護師さんの言葉で聞いて、やっぱりそうだよね、と、すっと受け入れられる気がしました。

今回、想定内、想定外含めたくさん大変なことが起きて、手術という選択をしたことを疑いそうになったり、自分への不信感を抱きそうになったりもしたけど、そうしたってどうしたってこの現実はなかったことにはならないし。
ここからは余計なことを考えて凹むより、自分の体が時間をかけてどう変化するか、楽しみに生きていこうと思います。

元々、このブログの題名「バセドウ病記録」ってしてるのは、「闘病」という言葉を使いたくなくて。
病気と診断されたときに「闘う」のではなく、治療の中でその時々に起きたこと、思ったことを大事に「記録」していきたいなと思って始めた部分があるんです。
ここに書くことで自分の気持ちが整理できたり、あとで読み返したりできて、記録していてよかったなぁと思います。

やっぱり言葉にするのって大事ね。人を傷つけることもあるけど救われることも多々ある。
いろいろ気にして言葉を飲み込んでしまうことが多いけど、合ってるか間違っているかなんて関係ない。
思ったこと、言いたくなったことは言って、伝えて、聞きたいことは聞いていこうと思いました。

何言ってるのかわからなくなってきたから終わり。

第17回 入院生活

緊急再手術から少したち、また少しずつ回復してきました。
相変わらず手足や口のしびれは出るけど、昨日から薬を増やしてもらって今日はすこし落ち着いてきてるし、痛みや微熱もあるけど痛み止めを飲んだり飲まなかったりして対応できるくらい。
あとはまた、ドレーンが抜けたら翌日退院です。今のところ見込みは明日抜けて明後日退院かな(この話何回聞いただろうか)。

早いもので、入院してから1週間が過ぎました。

入院中は担当看護師という制度?があって、昼と夜で毎日担当さんが変わります。担当さんは定期的に様子を見に来て体温や血中酸素濃度?を測ったり、ご飯の食べた量を見たり、鎮痛剤の服用管理をしてくださいます。

担当さんはたぶんランダムで、こちらの病状とか看護師さんの都合とかで割り振られるのだと思うのですが、1週間もいると、よく担当してくださる方、私のとこには来ない方がちょっとわかってきて、私のことはこのメンバーで回してるのかな?という感じが見えてきました。
だいたいはじめましてではなくなってきてるので、今日は誰かな、というのがささやかな楽しみになっています。

昨日の昼の担当看護師さんは、入院した当日の昼と、止血手術した日の夜にも担当してくださった方でした。
昨日の朝来てくれたとき、なぜかとてもホッとしました。あの夜のお礼が言えてよかった。
担当じゃなかったけど、夜の点滴担当で処置を手伝ってくれた看護師さんも、わざわざ顔を見に来てくださいました。めちゃめちゃ嬉しかった。ありがたかったです。

入院して肌で感じているのが、医療スタッフの方々の激務っぷりです。
わたしなんか元気な時も1日8時間しか、しかも座りっぱなしでしか働いてないのに、2交代制っていったい何時間働いているんだろう……。夜の担当さんは18時頃に声かけに来て、朝9時くらいまでは姿が見えるなぁ。
お医者さんは基本平日勤務だけど、それでもこの前のようにいつ呼び出されて手術となっても大丈夫なように準備をしてる。それとは別に土日も回診に来てくださったしね。
ほんとに尊敬します。すごい。
早く退院して、できるだけ迷惑をかける期間を短くしなくては。

そんなことを考える余裕が出てきた今日です。
今度こそ退院するぞー!

第16回 入院中の月曜日

急遽の止血手術から眠れない夜が明け、迎えた本日月曜日。
朝5時に待望の痛み止め点滴をしてもらいました。

手術後なので朝食抜きだったのですが、飲み物は飲んでいい時間になっていたため、夜中わたしが呼び出しまくった看護師さんが「これ飲んでいいよ」と、りんごジュースを持ってきてくれました。
ちょうど朝ご飯に付いていたみたいです。
めっちゃ美味しかったなぁ……。気遣いがとてもとても嬉しくて沁みました。

朝食後の薬を飲み、外来前の耳鼻科の先生の回診、採血、看護師さんチェック、内分泌の先生の回診などなどがありましたが、今日は1日だいたいぼーっとしてました。

耳鼻科の先生は、キズをみて、体調変化ないか聞いて、ドレーンみて、昨日は血管を縛って止血してきたよ、というようなことを言ってました。あ、ドレーンはまた入ってます。
それに対してわたしは「眠れなかったんですけど先生は寝ました?日曜日の夜にごめんなさい」みたいな寝ぼけたこといってました。絶対それより聞かなきゃいけないこといっぱいあるのに。眠いとだめですね。
「あぁ、大丈夫ですよ、こういう仕事なので気にしないでください」みたいなことおっしゃってました。

でも、昨日は25時過ぎに手術終わって、わたしの家族に電話報告して、そこからカルテを書いてくれたのでしょう。今朝8時にまたここにいらっしゃる先生には、ほんとに頭が上がりません。家近いのかな?もしかして、帰ってないのかな……。今朝は月曜日の朝。ここから金曜日まで毎日普通に出勤でしょう……。

あとは内分泌の先生が、血液検査の結果を持って来てくれました。
手足唇の痺れは、カルシウムの値が今日も上がってなくて、これによるもの。カルシウムの値を何とかする副甲状腺のホルモンの値も測ったら低下してる。とのことでした。カルシウムまた増やすね、ってことで毎食後+眠前で計8gの服用となりました。
あと甲状腺ホルモンは低下してきたね、とのことで今日から甲状腺ホルモンを補うお薬、チラーヂンS 50ugの服用が始まりました。最初だからまだ少なめ。これは量の増減はあるものの、たぶん一生飲むやつです。

「元気ないね。昨日大変だったみたいだね、カルテ見たよ」って言ってました。
「俺が手術薦めたから……こんな大変なことになって……」とかも言い始めて。
慌てて「いやいや!先生のせいじゃないです!そんなこと言わないで!」とか、ガラッガラの声で返事しました。笑

眠すぎて昼間寝ちゃったから今はそこまで眠くなくなっちゃってるんですが、眠前のお薬も飲んだしそろそろ寝たいと思います。

第15回 再手術

前回の続き

ということで、止血のための緊急再手術が実施されました(手術室入室時刻23:40)。

出血が止まらない状態で、ベッドごと運ばれるという事態。
手術室にはこの前担当してくださった方もいました。
今日のBGMは久石譲のオルゴールだったなぁ。

ベッドから手術台へは自分で立って移動しましたが、右足がつってしまい🙃
「足つった足つった!右足つった!」って騒いだら、速攻爪先を持って伸ばしてくれました……。さすが……。
先生は「こういう時どうするのかわからないよね、カルシウム欠乏の患者はやっぱ足つったりするかぁ」みたいなこと言ってた。笑
そろそろ副甲状腺は仕事してください……。

今回も全身麻酔で行われました。
つい4日前に麻酔をしたときは怖くて涙が出たけど、今回は怖い思いしてる最中だったからか、なんとも落ち着いていて。
酸素マスクから麻酔薬が入ってきて、
「深呼吸しましょうか」
「上手ですね」
「もう少し続けましょうか」
まで聞いたら肩の周りが温かくなって眠ってしまいました。

今回は起こされた際に「こんな時間に麻酔かけて、また起きろなんて酷だよな」みたいな会話が聞こえた気がします。
部屋に帰ってきたのは1時過ぎだったようなので、確かにそうっちゃそうですが、日曜日の深夜に呼び出されて手術させられた先生も、酷でしたよね……。

ベッドごと看護師さんに運んでもらって部屋に戻り、痛み止めの点滴をすることと、お手洗いは行っていいということを聞いた気がして寝たのですが、今度は全然寝付けなくて。

色々つながっていて動けないし(手術直後で当たり前)なんかあったらナースコールしてね、と言われたから、要求があるたびに押しまくりました。
言い訳をすると、時間の感覚がおかしくなってたんですよね。手術に行くからと、時計やスマホは全部金庫にしまってて確認できなくて。
自分の感覚では
(1時間くらい寝たら暑くなってきた、これは布団を剥いでもらわないと)
(さっきから30分くらいたったかなぁ、そろそろ痛み止め欲しいんだけど)
みたいなつもりで押してたんですけど、実際は5分おきくらいにやってたみたい。笑

何回か繰り返して「痛み止めは4時間追加できないからもうちょっと。5時まで我慢して。」と繰り返し言われ、
あれ?なかなか5時にならないぞ?今何時?(ずっと2時から3時だった)時間の進みがおかしい!?と気づきました。
気づいたところで来てくれた看護師さんに、
「あれ、全然時間たってない?今何時?もしかしてめっちゃ短時間にコール押しまくってます?よね?」って聞いたら、
「そうですねぇ笑 でもいいよ、なんでも言って」って。
まじごめん、ほんとにごめん、となりました。

看護師「3日くらい徹夜してる人みたいな顔してるよ」
私  「めっちゃ具合悪いんですけど(なぜかキレ気味)。」
看護師「まあ仕方ないよね。てかそもそもここ、病院だし。」
ってやり取りも、文字にすると?という感じだけど、優しくて嬉しかったなぁ(トイレに行く途中に転ばないように支えてもらいながらの会話)。

そんなこんなで全然眠れず、医師、看護師、同室患者に心配と迷惑をかけまくり、再手術が終わりました。

第14回 退院かと思いきや

昨日のブログでドレーンが抜けたら退院!と書いていたのですが、
昨日、日曜日なのに見に来てくださった先生のおかげでドレーンを抜いてもらうことができました!
使っていたドレーンは、外径φ6くらい?のビニールの管なんですけど、これがキズの近くの皮膚から、ぬんっと突き出してるんですよね。
見た目、けっこう怖いです。私の体、ここに穴空いてるの?どうなっているんだろうって。

これを入れる理由は、手術でキズを閉じたあとに周りの組織から出てくる血液や滲出液を抜くためらしいです。
首はお腹とかに比べるとスペースが少ないため、出血とかがあると別の組織を圧迫しやすくて、とくに気管を圧迫してしまうと、呼吸困難に陥るので命の危険もあるらしいです。
なので、ドレーンを取る時期というのは排液量(目安は10ml/日以下)や液状(鮮血かどうかなど)をみて、医師が安全と判断してから外すそうです。

で、これを処置後(痛いのかと思ったら、気持ち悪かった)、「明日退院です、今日はシャワーしても良いですよ」と言ってもらい、るんるんでお風呂へ🛀
数日ぶりのシャワーは最高でした……。

そんなこんなで(ついに退院か、最後の夕飯だな)なんて、謎の寂しい気持ちで夕飯を食べたあと、19:30くらいかな。
急に、なんかのどに違和感が。

最初は、あれ?なんかドレーンがあった内側あたりが痛いな?
という感じでした。
とはいえ、まあ今日抜いたばかりだし多少の違和感は仕方ないのかな、と思う程度。
痛み止めを飲めば落ち着くかと思い、飲んで様子を見ることに。

でもそれが、30分経っても1時間経っても全然落ち着かなくて。むしろ、腫れが出てきました。
焦ってナースコールして看護師さんに訴えたところ、
「あれ?ホントだ。ちょっと腫れてるね。ご飯のとき平気だったのにね?先生に電話してくる」と。
10分後、看護師さんが「先生今から来るって」と言いに来たときにも、腫れがひどくなってきて。
その後も時間を追うごとにどんどん腫れていき、痛みも強くなっていきました。
痛みが強いので、看護師さんに坐薬も入れてもらい、痛み止めフル活用状態に。

先生がベッドに到着したのが21時過ぎ頃。
このときはもう下を向けないくらいに首が腫れていました。
先生が診て触って看護師さんから説明をしてもらって、出た答えは「切らないと(再手術しないと)駄目かな」でした。

「ちょっとここでいま応急処置しよう。首のキズのところ切って、いま出てきてる血をとっちゃいましょう」と。

えぇぇ今!?ここで切るの!?病室だけど?絶対痛いよね?てかもうちょっとで消灯時間だけど!隣のベッドの患者さんまじごめん
などと思ってる間に、くっついてきている首のキズをはさみ(たぶん)で切って、出血をガーゼで吸い取る作業をしていきました。
痛み止めを上から下から入れているとはいえ、麻酔なしでの処置。もう、痛くてよくわからなかったです。
けっこうな勢いで出血していたようで刃を入れる度にガーゼを当てていて、ガーゼ越しに染み込んだ血の感覚を味わいました。温かかったです……。

1回目のそれが終わりガーゼを首に貼り付けてから、これから始まる緊急手術へ向けての準備が始まりました。

同意書にサインして、手術着に着替えて、採血と点滴をして。
最初耳鼻科の主治医がひとりで診に来てくださったのですが、いつの間にか病院の耳鼻科医3人が全員集合してました。

急遽決まったので手術室が埋まっていて、空くまでに2時間程の待ち時間がありました。
その間もどんどん出血していて、放置すると気管を圧迫して危ないということで、何度かこの「応急処置」をしました。
先生3人に囲まれてみんなに首を切ってもらっている光景は、なんとも言えなかったです。今後味わうことはないでしょう。
ハサミが首に入るのが怖くて、チョキンチョキンと切られる感覚も痛すぎて、訳わからなくて「いーたーいー」と言いながら泣きました。
今も枕元に、その時に使った血液を吸い込むボトルが。血が入ってるのでブログには載せませんが、戦いの跡を物語っています。

このとき思っていたことは、医師ってほんとにすごいわ、ということと、看護師さんは天使だ、ということかな。
生きた心地がしなかったけど、看護師さん達が「痛かったね、痛みに強いよ、よく耐えた、頑張ったね」等々めっちゃ褒めて慰めてくれたので、なんとか耐えられました……。

自分で見えない部分を切っていたので視覚的なトラウマはあまりなく、先生に囲まれてて圧迫感があったなぁ、くらいで意外と大丈夫ですが、傍から見たらなかなかの衝撃映像だったと思います。
そんな中、作業したり励ましたりしてくれて本当にありがとう、という気持ちしかありませんでした。

第13回 回復中

手術完了から丸3日が経ちました。今は4日目の朝です。

相変わらず手足や唇のしびれが落ち着いてこず、ピリピリもやもやと違和感はずっとあります。
副甲状腺の機能が落ち着いて来るまでの我慢だ!と言われてるけど、今はまだカルシウムのお薬が足りないみたいです。昨日も昼間に1度、点滴を追加しました。

でも、キズの痛みはだいぶ軽くなってきて、痛み止めを飲む間隔を空けられるようになってきました。ご飯も昨夜からおかゆをやめて、普通の硬さのご飯に。
(常食にした途端、いきなりカレーライスだったのは看護師さんと一緒に笑ったけど!
「ゆっくり食べてね」と言ってもらったので、自分が飲み込むときに痛くない程度まで、お米ひと粒につき何回か噛むようにして、1時間かけてお皿の7割くらい食べました!看護師さんと配膳の方、お待たせしました😟)

そんな感じで回復しつつあるので、気持ちも元気になってきています!

昨夜はユニゾンのオンラインライブも、病院でしっかり観ました!よかった……。

あと退院に必要な項目として、「首につながっている、管を外すこと」があります。
これは手術によって周りの組織から出てしまう血とか、滲出液を体外へ排出するためのドレーンというものです。
ここに溜まる排液量が基準を下回ったら、この管を外してすぐ(翌日かな)退院といった流れになります。

実際にあとちょっとっぽいのですが、一昨日くらいから毎日看護師さんに「今日か明日抜けそうだね」と毎日言われてて、いい加減いつよ!?となってきました。

同室の患者さんの中に、手術の内容は同じじゃないけどわたしと同じ日に手術した方がいて、その方は昨日外していました。今日退院するみたいです。
この判断と処置は医師がやるみたいなので楽しみに待とうと思います。
これが外せないと、退院もだけどお風呂にも入れないので、先生の回診はドキドキワクワクです。
今日は日曜日だけど、来てくださるかしら……?