のぞみのバセドウ病記録

しがない会社員のバセドウ病治療の記録です。

第7回 通院week

かゆみが我慢できなくなった翌日から、なぜか毎日仕事みたいに病院へ行くという週が発生しました。

・日曜日
熱が続いていて39.2℃まで上がってしまい、怖くなったので救急外来を再受診。でも何もできないからと解熱剤をまた追加しただけで帰りました。

・月曜日
救急外来受診時の指示通り、週が明けて月曜に外来受診をしました。
この時は熱は37度台くらいには落ち着いていたため、外来入口の検温でぎりぎり通過できました。

ここで血液検査をしたのですが、薬を減らした為、少し悪化しているという状況でした。
この日は主治医の先生が外来の日ではなく、同じ科の他の先生に代診していただいたのですが
「主治医と連絡をとったら、『直接お話したいから明日(火曜日)また来てもらえますか』と言っている」と言われ、翌日も行くことになりました。


・火曜日
主治医の先生の外来を受診するために病院に行きました。
そこで「ここまでかゆみがひどいと、もう早く服薬をやめる方向がいいよね」と言われ、治療方針の変更を考えることになりました。
服薬をやめるということはアイソトープ(放射線治療)か、手術の治療のいずれかをやらなければいけないということです。両者のメリットデメリットはだいたい以下のようです。

アイソトープ
 メリット
 ☆侵襲性が低い(カプセルを飲むだけ) ☆コスト安い ☆安全性高い ☆外来でできる
 デメリット
 ★効果がでるまで時間がかかり(だいたい半年〜1年程度)、それまで服薬も継続する必要がある
 ★効果の予測が難しい(再発や効きすぎがおきる)
 ★被爆の影響があり1年は妊娠できない。大人への影響は少ないが子供が身近にいる人には薦められない
 ★治療前後はヨード制限、服薬中止期間が必要(体調が不安定になりやすい)

・手術
 メリット
 ☆すぐに効果がでる(服薬は手術後すぐにやめられる)
 ☆確実性がある(再発はほぼなく、確実に機能低下になる)
 →ただし機能低下になるためホルモンを補う薬は必要になる
 デメリット
 ★侵襲性が高い ★手術による合併症のリスクがある ★コスト高い ★入院が必要 ★首にキズができる

ざっとこんな説明をしてもらいました(他にも色々ありますが今の自分に直接関係しそうな項目のみ挙げました)。

先生は
「すぐに決めるのは難しいよね、ノリで決めることではないから「甲状腺専門の病院」へ紹介状書くよ。1回行ってきて、話を聞いてから決めてもらえばいいよ。
 ただ、できるだけ早く決めたほうがいいよ。先延ばししてもつらい期間が伸びるだけだからね」
ということをおっしゃってました。

そういうことでその場で紹介状を出してもらい、翌日紹介先の病院に行くことになりました。


・水曜日
紹介状を持って、都内にある「甲状腺専門」の病院に行きました。
専門というだけあって、私と同じような病気の患者さんがすごい人数来ていて、びっくりしました。
(いつもの病院は内分泌と糖尿病が一緒になっている為、甲状腺の人はあまり多くない印象です)

この病院では、診察→血液検査→甲状腺エコー→診察という流れが全患者ほぼ同じなので、動線が整理されていて流れ作業の様にサクサクと進みました。

ここでも上述の治療について詳しく教えてもらうことができたのですが「甲状腺といえばここ!」という、甲状腺界では有名な病院なので、全国から患者さんが集まるためなかなか病室が空かず、手術だと半年待ちと言われました。

アイソトープであれば外来でできる為、すぐに進めてもらえそうでした。
また、いつもの病院だとアイソトープの服用量の微調節ができないけど、こちらの病院では前日に計算用のカプセルを飲み、診察をしてから本番の治療をやるから、確実性は少し上がるという話もききました。
アイソトープをするならこちらの病院のほうが良く、手術をするならいつもの病院のほうが良いな、という印象がありました。
あとここで、かゆみに対する抗ヒスタミン剤をもう一種類追加してもらいました。ザイザルとポララミンを各2錠/日と、抗ヒスタミン剤飲みまくりになりました。副作用の眠気と喉の乾きが気になる……。でもかゆみは楽になりました。


・木曜日
昨日の病院で聞いた内容でかなり迷いが生じてしまい、いつもの病院の主治医に会いに行きました(2日前に紹介状書いてもらったばかりなのに申し訳ない)。

アイソトープなら都内の病院で受けたほうがいいのだけど、服薬を一刻も早くやめたい私としては手術の方がメリットがあるように感じ、いつもの病院で手術するならどうなるのだろう、と興味が湧いたこともありました。

主治医の先生にその旨相談すると
・いつもの病院でもアイソトープも手術も実施可能であること
アイソトープなら眼科検診後放射線科と連携して進めること(ただし服用量の微調節はできない)
・手術の場合、何ヶ月も待たずとも割とすぐにできること
・手術なら執刀医は耳鼻咽喉科(頭頸外科)の先生になること
を教えてもらいました。

先生はその場で病院の外来予約を確認し、
「明日なら耳鼻科の外来枠に空きがあるから、今から予約して、明日耳鼻科の先生の話を聞いてきて。もしそこで手術は嫌だなと思えばアイソトープもできるように、こちらの予約も入れておくね。次回(来週)の僕の診察時までにどうするか決めて、その時教えて。」
という対応を取ってくれました。


・金曜日
昨日予約をした耳鼻科の外来に行きました。
耳鼻科の先生に「まだ決めきれていないのですが、手術する前提で教えてください」という旨をお話すると
日程としては、来週も一枠用意できるし、来月あたりでも空きがありますがどうでしょうと言われ、(そんなにすぐできるのか……!)と焦りました。

手術をする場合の合併症リスク、入院について等の説明を一通りしてくださったのですが、
「手術必須ではない事情だから(がんとかではないから取らなくても死なない)、患者さんご本人が乗り気でないならやらないよ」
みたいな空気感も感じ、もういい加減腹をくくらないと、と思いました。

数日間悩んだけれど、この時点で(手術して早くスッキリする方がいいかな)、という気持ちがかなり出てきていたので、ここで手術することを決めました。